一つのものだけで病気が治るほど体は単純にはできてないよ

あやしい健康法 (宝島社新書 257)

あやしい健康法 (宝島社新書 257)

中身の概略は
“健康好き”にはたまらない新書−『あやしい健康法』を読んでもらえばざっくりわかるかと思いますが。

改めてなるほどと思った点


  1. アルカリイオン水は人間の体液に近いので良いって言うけど、胃を通ったら中和されていっしょと考えられる。
  2. 人工甘味料スクラロース」は食べ物じゃないと胃や腸は認識する。(そんなものを口の中に入れるほうがよっぽど怖いよ)
  3. 牛乳は牛が飲むもの。人間が飲んで大丈夫なの?っていう説もある。
  4. プラシーポ効果については「医療はプラシーポ効果なしには語れない」「運動処方ではプラシーポ効果が通用しない」
  5. ビールは女性ホルモンを補う(そんな説があるとは知らなかった)というけど「具体的に何を補ってくれるか不明」「体にそのまま取り込まれるわけではないよ」←これはコラーゲンも同様と思った。
  6. 漢方薬については「使用経験が蓄積されている点で安全と言える。なぜなら、深刻な副作用が出ていればすでに淘汰されているから」
  7. ブルーベリーは「眼に良いというが、それならなぜ眼科で処方されてんじゃね?」

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99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方 (光文社新書)

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竹内さんを知るきっかけとなった本。科学で用いる仮説検証アプローチは「今のところ間違っていない仮説である」ということ

議論のルールブック (新潮新書)

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データに基づいた調査結果は、調査の方法次第でどうにでも結論を出せる

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巷にはこびる「健康情報」50のウソ・ホント

ところで、これらの記事を盲目的に信じてしまったとしたら、それはそれで著者の意図していないところですよー。

余談ですが

第1刷では42ページのビタミンCの計算が間違ってる気が。レモン1個でビタミンC 20ミリグラムなら、50個で1000ミリグラム

追記

宣伝サイトが釣れちゃった・・・
アルカリイオン水に関するあやしい本の例は、以下のトラックバックから自己責任でどうぞ(笑)